みなさんご無沙汰いたしておりました。いかがおすごしでしょうか?
身体の柔軟度は増しましたでしょうか・・・・・
それでは、身体から見るゴルフスイングについて少し説明してみましょう。
今回はスイングの土台である下半身についてです。練習場で多くの方々が練習している風景を
見ていると、非常に無駄な力を入れて(と言うよりは、不必要な場所に力を入れて・・・)いる人が
ほとんどであると感じてしまいます。
どういうことかと申しますと、ヒザの角度とか腰の角度という言葉を誤解していると思われます。
ほとんどの人が、あたかもそこに椅子が存在するかのごとく、空気椅子に必死に腰をかけてい
るではありませんか?このような筋肉の使いかただと、サイドブレーキを引いた状態でアクセル
を踏み込んでいるのと同じです。車に乗られる方ならわかりますよね・・・この行動がどういうこと
なのか?
車なら危険も伴なうのですぐにやめて欲しいですが、ご自身の身体なら体力が有り余っているの
なら、ご存分にどうぞ〜!と言ってもいいのですが。それでは腰を痛めたり、ヒザを痛めたりする
可能性もありますので、ここらへんでスッキリと誤解を解いておこうではありませんか。
まず、先ほど椅子に座るといいましたが、座る途中で静止して耐える筋肉ではなく、実際には
椅子から立ち上がっていく状態の筋肉であって欲しいのです。
専門的に言うと大腿四頭筋(太モモの前側の筋肉)と前脛骨筋(スネの前側の筋肉)を働かせる
のではなく、皆さんも時より耳にすると思いますが、ハムストリング(太モモの後側の筋肉)と、
下腿三頭筋 (ふくらはぎの筋肉)を利用してほしいのです。
さらに最も必要なのは、ほとんどの人が足の甲側の筋肉を利用してしまっているということです。
本当は足の裏の土踏まずの筋肉を利用しなくてはいけないのです。
先日のアテネオリンピックは日本人の大活躍で終了しましたが、その中でも、ハンマー投げの
室伏選手、短距離の末續選手、そして今回最年少で参加した福原愛ちゃんの3名はこの土踏ま
ずの筋肉が異常に発達しています。
つまり、超一流の選手はこのように土踏まずが発達しているということです。
これを知って、ゴルフのスイングに取り入れないのはおかしいと思いませんか?
多分ほとんどの人が足の甲を頑張る理由のひとつとして、昔から「足の指で大地を掴むように」
などと教わってきたからに違いありません。昔ならそれでよかったのです。
なぜならば、クラブという道具がパーシモンにスチールシャフトで、とても重たい物だったからで
す。昔は重たいクラブを手首をこねて打っていましたが、現代のクラブは全く正反対ですよね。
とても軽くなっています。これだけ言って理解できた人は、かなりゴルフを勉強されていますね。
そう、昔のような重たいクラブなら手首をこねても、重たくてそう自由自在にはヘッドを動かせな
かったのですが、これが軽くなるとどうでしょうか?
逆に自由自在に動かせてしまうためにフェース面があちらこちらに動きすぎてしまうのです。
要するに現代のクラブは昔と対照的に、スイング中いかにフェース面を動かさずに固定
できるかがポイントとなります。
つまり、身体の中心から発生させる最大の遠心力をどのようにからだで表現するか、なわけです。
そして今申し上げた身体の中心を作り出すことができるのが、先程から言っておりました、筋肉の
使い方での下半身(土台)のセットなのです。
では、これをどのようにすればセットできるかを説明してみましょう。
まず、まっすぐに立ってみましょう。案外すう〜っと伸び、まっすぐに立っている人はほとんどいな
いのではないかと思います。
本来まっすぐというのは、筋肉をピンッと張って引っ張ることではないのです。
足の骨から頭蓋骨までを下から積み木のようにバランスよく、まっすぐ積み上げて立つことを言い
ます。そうして立てた時は、とてもバランスよく、そしてものすごくリラックスできている状態なのです。
身体のどこにも緊張して強ばったところがなく、まさにすう〜っと 抜けるように立っている
ことなのです。
きっとこうして立てた時には、おそらくいつもより重芯位置がかなり足のカカトよりにあると感じる
のではないでしょうか? 特に日本人は真面目ですから頑張っている状態が当たり前なので、
ほとんどの人が重芯位置が前よりにあるのです。
つまり身体の中でどこかの部分では、いつでも筋肉ががんばっているという状態を作り出してし
まっているのです。いつもどこかの筋肉を緊張させているので日本人はいつも疲れているのです。
最近の子供は別として、みなさん子供の頃をよ〜く思い出してみてください。
できれば小学生以下の頃を・・・・・。親に怒られながら、夜遅くまで森や広場を駆け巡っていたの
ではないですか。その頃に「ああ〜疲れた」などとは言ってなかったはずです。それよりも、もっと
友達と遊びたいという欲求の方が強かったと思います。そして、「疲れた」というより先に眠ってい
たはずです。
小さい子どもは大人より筋肉がはるかに少ないので、疲労感はないのです。では、なぜ子供達は
あんなに飛び跳ねたりできるのでしょうか?
それが、各関節の柔軟度と可動域の広さ、そしてバランスにあります。もともと筋肉がない子供
達は、重芯位置をバランスよく上手に移動させ動くのです。しかし、中学・高校と立派な筋肉がついて
くると、それこそ「使わぬは宝の持ち腐れ」 とばかり、筋肉ばかりで身体を動かしてしまいます。
ここでよく理解しておいていただきたいのは、初めは骨で立っていたはずなのに、なぜだか途中か
ら筋肉で立ってしまっているということです。
これが、「サイドブレーキをかけながら・・・・」の始まりなのです。
ドライバーの飛距離を伸ばそうとしてヘッドスピードを上げたいにもかかわらず、逆にサイドブレ
ーキを引いていたなんて、思いもしなかったのではないでしょうか?
そもそも、冷静になれば『力=スピード』でないのはよくご存知のことだと思います。ゴルフで重量
挙げのような筋肉の使い方はいらないのではないでしょうか。筋肉を闇雲に鍛えればスピードが
上がると思っている方がいるのなら、今ここでもう一度考え直してください。
でなければ、大リーグマリナーズのイチローは存在しないことになってしまいます。しかしながら
現実では筋肉モリモリの選手達を横目に、大リーグの記録をどんどん更新させているではない
ですか。あれは幻や奇跡ではありません。
今話してきたことをイチローは、ずっと続けている、いえ、更に進化させているのです。
さて、話がだいぶ横道にそれましたが、これからお話しすることは、このことを理解(納得)して
いなければ、まったくもって効果が出ずに逆に悩んでしまうことになりかねません。
最終的にはゴルフは「上がってなんぼ 」の世界ですから、どんなスイングをしようとも、どこの誰
よりも1ストローク少なければ勝ちですから・・・。そのことも踏まえておいてください。
決して今回話すことに縛られないようにしてください。それも、筋肉が固まってサイドブレーキを
引いたのと一緒になってしまいますから。
まず足裏ですが、足の骨格がよーく開いて、土踏まずのアーチがペシャンコになって
地面につくようにしてください。足の指の広がり、カカトも後に飛び出ているように感じ
ませんか?
▼
その足(足首)にスネの太い方の骨をキッチリとのせてください。足の骨格が広がって
いるのでやや斜め前の方に傾くはずです。
▼
次に太モモの太い骨をまっすぐ垂直に立て、その上に骨盤(股関節)がのるようにしま
す。
▼
横から見ると、くるぶし、ヒザの裏、腰骨を結ぶ線が、地面と垂直になっていること
を確かめてください。その時点で上半身は前傾角度になっているはずです。
その時点で上半身が前傾していない人は、もう一度、くるぶし、ヒザの裏、腰骨が
垂直線上に正しくあることを確かめてください。
この時結果として感じているのは、ヒザは自ら曲げたのではなく、上から圧しか
かる重さを受け止めているかのように感じ、腰が伸び、お尻がかなり高い位置に
あって、お尻の筋肉、太モモの後ろ側、ふくらはぎ、土踏まずの筋肉に緊張感が
感じられているはずです。
そして、太モモの前側、スネ側の筋肉にはリラックス感を感じてください。
この時このように感じられない人は、まだバランスが整っていませんので、何度も繰り
返し繰り返し行ってみてください。この下半身の(土台)が出来上がった時、上半身は
とてつもなくリラックスした状態にさせることができます。
さあ、クラブの進化と共に、みなさんの深い眠りについていた身体も目覚めさせ、進化させ
てみましょう。この文章だけでは理解しがたい人は、是非当スクールに入ってみてください。
それでは次回までお元気で。そしてゴルフを楽しんでください。次回は、この続きの上半身
の話をしたいと思います。
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